幼児期の言葉の発達について知っておきたいこと

幼児期の言葉の発達について知っておきたいこと

言葉は大事なコミュニケーションツールになってきます。子どもへの言葉がけや子どもの反応に応答する積み重ねが、言葉だけでなく親子の愛着関係の形成にもつながってきます。
子どもの言葉の発達目安やかかわり方を知っておくと安心ですよね。そこで年齢別に幼児の言葉の発達についてまとめてみました。

1.乳児期(0~2歳)

妊娠7ヶ月頃から聴覚が発達してくると言われているので、親子の関りは妊娠中から始まっているとも言えることでしょう。まだ言葉が話せなくても、周囲の雰囲気や表情などからも感じています。

乳児期には「あー」「うー」などの発声から2歳ぐらいになると「ママ、行く」「お風呂、入る」などの2単語文になり自分で物事を言葉で表現することで自己主張するようになってくるので、たくさん言葉をかけてあげたい大事な時期ですね。

2.幼児期(2~5歳)

3語以上の簡単な文から話始め、文法ルールを学び、正しい形で単語を使い始めます。言葉を使って物事を理解するようになり、4歳~5歳では友だちとの会話も楽しめるようになってきます。言葉で主張して自分の思いや欲求を伝えて解決しようとするので口喧嘩も増えてくることでしょう。それぞれの思いを受け止め、大人が代弁したり仲介に入って話し合う場を設けることが大切です。

3.学齢前期(5~8歳)

文字や数字に関心を持ち、幅広い話題について話すことができるようになります。身近な出来事や体験、好きなものや嫌いなものなど、自分の興味関心について話すことができます。また、物語や絵本に興味を持ち、ストーリー性のある話を理解する力が向上してきます。
この時期になると発音がますます正確になっていきます。幼児期には発音が不明瞭な場合が多かった子どもも、学齢期に入ると発音が改善されることが多くなります。

幼児の言葉の発達について注意すること

言葉は特に、他のお子さんとつい比べてしまいがちですよね。

ただ、言葉を発するには「聴力」「知能」「運動機能」が発達していること、話すという「欲求」があることで、子どもは言葉を話すようになることを知っておきましょう。

もし、言葉の遅れが気になる場合には、まず耳がきちんと聞こえているかを確認してみましょう。その場合は小児科や耳鼻咽喉科で診てもらったり、聴こえの専門家でもある言語聴覚士に検査してもらうなどがおすすめです。

1.たくさんの言葉がけを

言葉を話せるようになるには「理解している言葉」「伝えたい気持ち」が育つことが大切です。子どもが見ている物に対して「くるま、あったね」と物の名前を言って聞かせることで、子どもは効率よく学ぶことができるといわれています。言葉のやりとりをしていく中で、自然に子どもの言葉が増えてくるので、楽しみながら子どもとの関りを深めていきたいですね。

2.絵本の読み聞かせをしましょう

絵本の読み聞かせでは「話す力」「聴く力」の他に、想像力や想像力、社会性、学力向上などの発達に大きく影響してきます。物語の中の登場人物の行動や感情を通じて、自分自身の感情や行動の正しさを学ぶことができます。
また、子どもは気に入った絵本に出会うと同じ絵本を読みたがりますよね。繰り返しある絵本では言葉を覚えます。「大好きな絵本をママの声で聴きたい」「登場人物になりきる」など、子どもなりの絵本の楽しみ方なので、新しい絵本に手を伸ばすまで、とことん付き合ってあげましょう。

3.汚い言葉使いを覚えたら

年齢が上がってくると「うんち」「ばか」などと汚い言葉を発することがあり、親はびっくりしてしまいますよね。理由としては「新しく覚えた言葉を使いたい(意味も分かっていないことも」「周囲の反応を引きたい」ことが主です。親は「やめなさい!」と反応したり、子ども同士ならそのワードを出すだけで盛り上がりますよね。基本はさらっと受け流しましょう。公共の場では「周りを見てごらん。今〇〇という言葉で誰かがびっくりしているかもしれないよ」などと、社会に意識を向けさせてみましょう。

まとめ

これらのポイントを抑えて、ママ、パパとお子さまと一緒に生活やあそびの中で言葉を引き出していきたいですね。

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