幼児の食育について知っておきたいこと
幼児にとって食育は非常に大切です。適切な食育を実施することで健康的な食生活を身につけるだけでなく、指先の運動能力や集中力、自立心やマナーなど、様々なことを学ぶことができます。また、食事を通して成長に欠かせない丈夫な体づくりをしていきたいですね。
年齢別に幼児の食育について知っておきたいことについてまとめてみました。
1.乳児期(0~2歳)
0歳~2歳児の食育は、授乳やミルク、離乳食、幼児食への移行があり食育においてはとても重要な時期となります。離乳食では、初めて試す食材が増えていくので食物アレルギー反応がでる食材には注意します。
また、汚してほしくなかったり、急いでいてつい親が食べさせてしまう場面が多いとおもいますが、自分で掴んで食べられるようになってきたら「手づかみ食べ」を積極的に
行えるようにしましょう。食への興味や好奇心を育むとともに、咀嚼力や飲み込み力の発達、指先の運動に大切です。
2.幼児期(2~5歳)
2歳児~5歳児の食育は、バランスの取れた食事を提供し、幼児が自己肯定感を高めながら、楽しく食事をすることを促すことが大切です。
箸への移行も始まる幼児期では、スプーンやフォークなどを【上にぎり】→【下持ち】→【三点持ち】で段階を踏んでできるようになったら、食事開始5分から少しずつ移行します。焦ってしまったり、グッズを使ってしまうと変な癖がついてしまったり中々持てるようにならないので、子どもの成長に合わせて励ましながら少しずつ進めていきましょう。
3.学齢前期(5~8歳)
学齢前期の食育では、子どもたちが健康的な食生活を身につけるために、食育を通して健康的な食習慣を形成し、好き嫌いを減らすように促すことが重要です。
5歳~8歳くらいになると簡単な調理体験ができるようになるので、自分で食材を選んだり、盛り付けをすることで食事の楽しさや感心を高めていきたいですね。
幼児の食育の際に注意すること
幼児は、自己調整ができないため、周りの大人が食事の時間や量を調整することが大切です。テレビを観たりおもちゃで遊びながらでの「ながら食べ」や、ダラダラと長い時間食べているのは集中力も持ちませんし消化にも良くありません。食事に集中して、楽しみながら食べることができるよう10分~30分程度で済ませましょう。
1.バランスの良い食事
幼児期は、成長期にありますので、栄養バランスの良い食事が大切です。
食事から丈夫な体づくりとなっていくので野菜や果物、たんぱく質、炭水化物、脂質など、バランスの良い食事を心がけましょう。
また、調理方法やレシピによっては同じ食材でも食べれた!ということもあるので工夫していきたいですね。
2.一緒に食事をする
家族で一緒に食事をすることで、幼児は食事のマナーやコミュニケーション能力を学ぶことができます。よく「家では食べないけど、保育園では食べれた」というエピソードがありますよね。「〇〇ちゃんが食べてるから食べてみようかな」など、みんなと同じ食事を食べていたり、励ましや楽しい雰囲気の中で苦手なものも食べられることがあります。家庭でも楽しい雰囲気の中で食事ができるよう心掛けたいですね。
3.自分で食べられるようにする
手づかみ食べや自分でスプーンやフォークを使って食べることができるようになってきたら自分で食べることができるように、食べやすい柔らかさや形にカットしたり、器具を適切に選んだりすることが大切です。
日中、体をよく動かして空腹の状態で食事をすることが、食事への意欲へとつながっていきます。
まとめ
これらのポイントを抑えて、ママ、パパとお子さまと食育を通してさまざまなことを学んでいきたいですね。